
サイドスタンドのままでもメンテナンスはできるけれど、バイクが直立してリアタイヤが浮けば掃除も整備もはかどること間違いなし!! でも、メンテナンススタンドをかけるときに大事な愛車を倒しそうでコワい…… なんて考えで導入に踏み切れない人は意外に多いですよね?? ここではメンテナンススタンドのトップメーカー“J-TRIP”代表の森さんを講師に迎えて、超小型軽量女子ライダー代表みかんちゃんに一人でメンテスタンドの上げ下げに挑戦してもらいましたよ!! これを読めば、きっとあなたもメンテナンススタンドが一人で使えるようになるはず!!
リアホイールが宙に浮けば、面倒なホイールのクリーンナップも超余裕!? 何よりスタンドアップした愛車はレーサーみたいでカッコイイのだ!! 一人でスタンドを使うにはいくつかコツが必要なのは確かなのだが、慣れれば非常に簡単に上げ下げができるはずだ!!
ホイールを手で回すことができれば、車体を移動させることなく、チェーンメンテもその場でできる!!
車体が多少汚れていても、さっとスタンドをかけてホイールを拭けば、バイク全体が綺麗に見える!!
カウルの下側も洗いやすいし、サイドスタンドやステップ周辺のグリスアップも簡単!!
フロントスタンドを使えば、ブレーキの引きづり具合も一目瞭然!! その気になればフォークメンテもできる!!
近年のスポーツモデルのほとんどはセンタースタンドを装備しない。そのため、洗車時や整備の時はスイングアームで車体を支え、車体を直立に保つ「メンテナンススタンド」が圧倒的に便利だ。しかし、ひとりでメンテナンススタンドをかける際に大切な愛車を倒しはしないかと不安に思う人は少なくない。もちろん、何の予備知識も無しに使えば、転倒させかねない。だが、かんたんなコツと正しい手順さえ覚えてしまえば、安心してひとりでメンテナンススタンドを使うことができるはずだ!!
今回、J -トリップ代表の森さんを迎え、メンテナンススタンドの正しい上げ方をレクチャーしていただいた。これには普段、何の考えも無しにスタンドを使っていた本誌スタッフも目から鱗!!さらに、超小柄なみかんちゃんも、たったひとりでスタンドの上げ下ろしができるようになってしまったのだ!!
ここで紹介する、スタンドアップ前の準備、バイクを直立させるコツ、そしてスタンドの上げ方。これらのステップを理解し、快適で楽しい「上げ上げバイク整備生活」を満喫していただきたい!
J-TRIP代表
森 賢哉さん
18年前に独立し、世界唯一(!?)のスタンド専門メーカーを立ち上げる。剛性、軽さ、耐久性のベストバランスを追及したJ-TRIPのスタンドは、メイドインジャパンでこだわり抜いた製品。一般ユーザーだけでなく、プロメカニックやレースシーンでも厚い信頼を集める!!
バイクは必ずハンドルの切れている方向に倒れるので、左に切っておけばサイドスタンドの方に倒れる。車体が動かないようにフロントブレーキをロックしておく。
スタンドを上げる時はグラブバーもしくはタンデムベルトを持って車体を直立させる。その際、バイクのメーター近辺に視線を向けると安定しやすいぞ!! バイクの重さが抜けて軽くなったところが車体が直立したところだ。まずこの間隔を手に覚えこませよう。
J-TRIPでは、タイプに応じたスタンド受けを多数ラインナップする。これらの受けは同社のどのリアスタンドにも対応するぞ!! ラインナップ詳細はHPを参照してほしい!!
スイングアームフックを装備する機種や角断面の機種など、タイプに応じてスタンド受け(スタンド本体と別売)を選んで、スタンドにセットする。
GSRはスイングアームフックが付いていたので、V受けをスタンドにセットし、左右の受けを調整しておく。
片手でグラブバーかタンデムベルトを持って車体の直立を保持しつつ、片手でスタンドを手繰り寄せる。
両側のスタンドの受けをスイングアームのフックボルトに引っ掛ける。片方だけだと転倒の恐れがあるぞ!!
スタンドの受けがフックボルトを確実にキャッチしたら、そのままのスタンド端部を足で踏み降ろすだけ。
ローラーが付いているから軽い力でスタンドアップできるはず!? 車体の位置は変わらずにスタンドを車体(リアホイール)の下にもぐりこませるイメージだ。